任せるかどうかは、確認の手間で決まる
生成AIの出力は、正しいかどうかを自分で確かめるまで使えません。だから「AIにやらせると速いか」は、作業時間ではなく作業時間+確認時間で見る必要があります。確認に元の作業と同じだけかかるなら、任せた意味はありません。
この基準で分けると、場面ごとにきれいに線が引けました。
課題・レポート
任せてよかったところ
- 構成を先に出させる。見出しだけ10個出させて、要らないものを消すほうが、白紙から書くより速い
- 書き終えたものを読ませて、分かりにくい段落を指摘させる
- 同じ内容を短く言い直させる。字数制限があるときに効く
任せて失敗したところ
- 参考文献。実在しない書名や論文名が、正しい形式で出てきます
- 統計の数字。出典を聞くと出してきますが、その出典が存在しないことがあります
就活
ここがいちばん線を引きにくい場面でした。エントリーシートを丸ごと書かせると、読みやすい文章にはなりますが、内容が薄くなります。書けることが自分の中にしか無いからです。
使えたのは、書いた後でした。自分で書いたESを読ませて「この段落から、読み手は何を知りますか」と聞くと、伝わっていないところが分かります。答えが自分の意図とずれていれば、そこが直す場所です。
逆に、志望動機を先に生成させるのは止めました。出てきた文章に自分の記憶を合わせにいってしまい、面接で話せなくなります。
制作(サイト・アプリ・画像)
確認が速い作業ほど、任せてよくなります。コードは動かせば分かるので、確認が一瞬で終わります。だから制作は、3つの場面のなかで最も任せられました。
実際、このサイトの文章と組み立てもAIを使って作っています(下の注記のとおりです)。一方で、事実を含む文章は制作でも確認が要ります。ここは課題と同じでした。
場面ごとの線引き
| 場面 | 任せてよかった | 自分でやる |
|---|---|---|
| 課題・レポート | 構成づくり/推敲 | 事実・出典・数字 |
| 就活 | 書いたものの読み返し | 経験と志望動機そのもの |
| 制作 | コード・実装の下書き | 公開する文章の確認 |
まとめ
任せる範囲は、AIの性能ではなく、自分が確認できる速さで決まりました。確認できないものは、出力がどれだけ良く見えても使えません。逆に、確認が一瞬で終わる作業なら、迷わず任せてよかったです。
