先に結論
- 答えが1つに決まる話はAI。手順、要約、言い換え、下書き
- 答えが変わる話は検索。価格、在庫、営業時間、最新の仕様、法令
- 提出物に使うなら、AIの答えでも必ず出典まで戻る。戻れないなら書かない
返ってくるものが違う
| AIに聞く | 検索する | |
|---|---|---|
| 返ってくるもの | 文章になった答え | ページの一覧 |
| 読む量 | 少ない | 多い |
| 出典 | 示されないことがある | 常にそのページ自体 |
| 情報の新しさ | モデルや接続先による | そのページの更新日による |
| 答えが違ったとき | 気づきにくい | 複数見比べれば気づける |
| 向く場面 | 整理・言い換え・手順 | 事実確認・最新情報 |
一番の違いは、間違いに気づけるかどうかです。検索だと3つのページを開いて言っていることがバラバラなら、そこで立ち止まれます。AIの答えは1つの文章にまとまって返るので、同じ疑わしさが表面に出てきません。
AIが苦手な質問には形がある
1. 日付や数字が答えになる質問
「◯◯の料金は」「今の最新版は」といった質問は、答えが時間とともに変わります。モデルが学習した時点の情報で答えると、もっともらしい古い数字が返ります。この記事を含め、ツルカで料金を本文に書かないのも同じ理由です。
2. 存在を確認しないと答えられない質問
「この機能はあるか」「そんな制度はあるか」は、無いことを確認するのが難しい質問です。AIは無いとは言いにくく、それらしい説明を作ってしまうことがあります。公式のページに書いてあるかどうかで確かめるしかありません。
3. 出典を示す必要がある質問
レポートや業務文書に使う情報は、どこに書いてあったかまで含めて答えです。AIの説明が正しくても、出典に戻れないなら提出物には使えません。AIには「探し方」を聞いて、事実は自分でページを開いて確かめる、という分け方が現実的です。
実際にやってみて詰まったところ
この記事を書いている過程でも同じことが起きました。メーカーの公式サイトが開けず(HTTPで応答が返らない)、製品の使い方を確認できなかったことがあります。このときAIに聞けば説明は返ってきますが、それは確認したことにはなりません。結局、記事には「各製品の表示に従う」とだけ書きました。
もう1つは、同じ商品の評価が、ページ内の場所によって違っていたことです。表示部分は4.1、ページに埋め込まれたデータは4.0でした。AIに要約させるとどちらか一方が返ります。どちらを見たのかが分からない答えは、数字としては使えません。
使い分けの型
| やりたいこと | 先に使うもの | 理由 |
|---|---|---|
| 長い文章を短くする | AI | 元の文章が手元にあるので、間違えたら気づける |
| 言い回しを変える | AI | 事実を増やさない作業 |
| 手順を組み立てる | AI | 全体像を出してから、各手順を検索で確かめる |
| 料金・仕様を知る | 検索 | 公式ページが唯一の正解 |
| 制度やルールを知る | 検索 | 出典に戻れることが必要 |
| 何と検索すればいいか分からない | AI | 検索語を作らせて、検索は自分でする |
最後の行が、いちばん実用的でした。知らない分野は「何と検索すればいいか」が分からないので詰まります。そこだけAIに出してもらって、調べる作業は検索でやる。この形なら、AIが間違えても検索結果を見た時点で気づけます。
向いていない使い方
- そのまま提出する。出典に戻れない文章は、正しくても根拠がありません
- 人の名前・会社名・製品名の事実確認。実在しないものが混ざっても文章としては自然に読めます
- 健康・お金・法律の判断。読み物として理解を助けるのは向きますが、判断は専門家と一次情報に戻してください
まとめ
AIと検索は置き換えの関係ではなく、AIで当たりを付けて、検索で確かめるという順番の関係でした。どちらを使うかで迷ったら、「これが間違っていたら困るか」を先に考えると決まります。困る質問は検索、困らない質問はAIです。3つのAIの違いそのものはChatGPT・Claude・Geminiは何が違うのかに書いています。
