先に結論
公開先は大きく3通りで、どれを選ぶかは「何で作ったか」でほぼ決まります。選ぶ余地があるのは3つ目だけです。
| 作り方 | 公開先 | レンタルサーバー |
|---|---|---|
| ノーコードのサービスで作った | そのサービスの中で公開 | 要らない |
| WordPressで作りたい | レンタルサーバー | 要る |
| HTML・CSSやAIが書いたコード | 静的ホスティング/レンタルサーバー | どちらでもよい |
つまり「サーバーを借りるべきか」と迷う前に、自分がどの行にいるかを決めるほうが早いです。AI制作ツールの記事で書いたノーコード型を選んだなら、サーバーの話は最初から出てきません。
ドメインは公開先と別に決められる
ここが分かりにくいところですが、ドメイン(example.com のような名前)とサーバー(サイトの実体が置いてある場所)は別のものです。同じ会社でまとめて契約することもできますし、別々でも構いません。
ドメインを取ると、そのドメインを「どこへ向けるか」を設定する画面が付いてきます。ここで公開先を指すレコードを1行足すと、独自ドメインでサイトが開くようになります。サーバーを借りていなくても、この設定だけで独自ドメインは使えます。
ムームードメイン
同じGMOグループのサービスで、後述するロリポップと同じ会社が運営しています。サーバーもまとめる予定があるなら、契約先を1つにできます。使ったことはないので、仕様の比較として挙げています。
ムームードメインの公式サイトドメインを取れる場所は他にもたくさんあります。ここに挙げたのは、この記事で触れている「取ったあとにレコードを1行足す」画面がある2社です。料金と対応TLDは各社の公式ページで確認してください。
実際にやって詰まったところ
このサイトを含め、運営しているサイトはすべて静的ホスティング(Vercel)に置き、ドメインはお名前.comで取ったものを向けています。その作業で実際に起きたのが次の2つです。
1. ホスト名の欄にフルの名前を入れて二重になった
sub.example.com を作りたいとき、ホスト名の欄に入れるのは sub だけです。sub.example.com と入れると sub.example.com.example.com になります。画面には短い欄しかないので気づきにくく、実際に一度これをやりました。
2. ホスティング側だけ設定して、DNSを入れ忘れて1週間出なかった
公開先のサービスで「このドメインを使う」と登録すると、その画面上は設定済みに見えます。しかしドメイン側にレコードを足さないと、誰がアクセスしても何も出ません。片方だけで完了した気になって1週間放置したことがあります。
設定は必ず両側にあります。「ホスティング側でドメインを登録」と「ドメイン側でレコードを追加」の2つが揃って初めて開きます。うまく出ないときは、片方しかやっていないことを最初に疑うと早いです。
3. 変更はすぐには反映されない
レコードを足しても、その場では開きません。数分から数時間かかります。開かないからといって設定を何度も書き換えると、原因が分からなくなります。1回入れたら、しばらく置いてから確認するほうが結果的に早く終わります。
レンタルサーバーが要るのはどんなときか
- WordPressを使いたいとき。プラグインやテーマを使う前提なら、これが一番素直です
- 問い合わせフォームやログインなど、サーバー側で動く処理が要るとき。静的ホスティングでも外部サービスを組み合わせれば作れますが、部品が増えます
- メールアドレスも同じドメインで使いたいとき。サーバーの契約にメールが付いてくることがあります
逆に、文章と画像を並べただけのサイトなら、レンタルサーバーは要りません。このサイトも記事だけの構成なので、静的ホスティングで足りています。
3社とも実際には契約していません。公開されている情報から、どういう人が候補にするかだけを書いています。プランごとの制限・実際の速度・サポートの質は、各社の公式ページと利用者の声で確認してください。
そもそも自分で置きたくない場合
ドメインもサーバーも触りたくないなら、作成から公開までを1つのサービスの中で完結させる選択肢があります。AI制作ツールの記事で書いたノーコード型がこれにあたります。
引き換えに、そのサービスを離れるときに中身を持ち出しにくくなります。その点を承知したうえでなら、公開までの手数は一番少なくなります。
契約していないので、使い勝手の評価は書いていません。無料の範囲があるサービスなので、決める前に自分で触ってみるのが確実です。
決める順番
- 作ったものが「ファイルの集まり」か「サービスの中のデータ」かを確認する。後者なら公開先は選べません
- サーバー側で動く処理が要るかを数える。0個なら静的ホスティングで足ります
- 独自ドメインを使うか決める。使うなら、公開先とは別にドメインを取り、レコードを1行足します
- 先に無料の範囲で公開してみる。独自ドメインは後からでも付けられます
向いていない人
- まだ何も作っていない人。公開先は作り方で決まるので、先に作るほうが迷いません
- 会社のサイトを移す人。メール・既存URL・アクセス解析の引き継ぎが絡むので、この記事の範囲を超えます
- ドメインを変えたくない人。一度公開したURLを後から変えると、検索での評価はやり直しになります
まとめ
「サーバーを借りるべきか」は、作り方が決まった時点でほぼ答えが出ています。迷いが残るのは、AIが書いたコードを手元に持っている場合だけです。そして実際に詰まるのはサービス選びではなく、ドメイン側の設定を片方しかやっていないことでした。
