見る単位が2つある
商品名に出てくるのはmAh(容量)とW(出力)ですが、この2つは別のことを指しています。
| 単位 | 何を表すか | 足りないとどうなるか |
|---|---|---|
| mAh | どれだけ入るか | 充電できる回数が減る |
| W | どれだけ速く出せるか | つないでも充電が進まない/減っていく |
| Wh | 航空会社が見る値 | 飛行機に持ち込めない |
ノートPCが充電できるかどうかを決めるのはW(出力)のほうです。容量をいくら増やしても、出力が足りなければPCは充電されません。逆に、出力が足りていれば容量は「何回分持つか」の話になります。
飛行機に持ち込める上限はWhで決まる
リチウムイオン電池は、機内持ち込みの上限がWh(ワットアワー)で決められています。mAhの数字だけを見ていると判断できません。
この記事で挙げているエレコムの製品は、商品名に「機内持ち込み対応」と明記されています。一方、25000mAh級の大容量品には「90Wh」のように容量をWhで書いているものがあります。買う前に、商品ページのWh表記と、利用する航空会社の案内の両方を確認してください。
見るのは3つ
1. PCが要求するW数を超えているか
手元のPCの純正アダプタの表記が目安です。65Wと書いてあるなら、バッテリー側も65W以上の出力が要ります。ここはUSB-C充電器の記事と同じ考え方です。
2. ポートを何個使うか
充電器と同じで、複数ポートを同時に使うと1台あたりの出力は下がります。この記事のエレコムの製品も、1ポートなら67W、2ポート同時では合計65Wと書かれています。スマホも一緒に挿すつもりなら、その条件での数字を見てください。
3. ケーブルが内蔵されているか
ケーブル一体型は、忘れ物が減る代わりに、そのケーブルが傷んだときに本体ごと替えることになります。別体なら替えが利きますが、荷物が1つ増えます。持ち歩く頻度が高いほど、一体型の利点が効いてきます。
3つを並べる
エレコム モバイルバッテリー 20400mAh 67W PD対応
エレコム
- 20400mAh
- USB PD 67W出力(67W以下のUSB-C入力に対応したPCに限る)
- USB-C×2・USB-A×1
- 2ポート同時接続時は合計最大65W
- 残量表示あり
- 商品名に「機内持ち込み対応」と明記
向いている出張や旅行で持ち歩く人。商品名の時点で機内持ち込みに触れています
注意点67Wを超える電力を要求するPCには足りません。純正アダプタの表記を先に確認してください
Amazonで見るXiaomi 67W Power Bank 20000 ケーブル内蔵
Xiaomi
- 20000mAh
- 一体型USB-Cケーブルから最大67W出力
- 本体側も65Wで急速充電
- 残量を1桁まで数字で表示
- 低電流モード対応
- PSE認証済
向いているケーブルを別に持ちたくない人。本体側の充電も速い部類です
注意点ケーブルが一体なので、傷んだときに交換できません
Amazonで見るUGREEN 145W モバイルバッテリー 25000mAh
UGREEN
- 25000mAh
- PD3.1対応・合計145W
- USB-C単体で最大140W
- USB-C×2・USB-A×1の3ポート
- 240W対応ケーブル付属
- MacBook Pro 14を約1.3回とメーカー表記
向いている140W 級を要求するノート PC を使う人
注意点容量が大きいぶん、機内持ち込みの条件を必ず確認してください。重さも増えます
Amazonで見る評価・件数・仕様は2026年8月26日にAmazonの商品ページで確認したものです。実際に使ったうえでの評価ではありません。出力・容量はメーカー表記です。
買う前に確認できること
- PC純正アダプタの側面のW数を見る。これを超えていなければ、容量をいくら足しても解決しません
- 商品ページでWh表記を探す。無ければメーカーに確認するか、明記されている製品を選ぶ
- 何回分ほしいのかを数える。1泊なら20000mAh級で足りることが多く、重さの差のほうが効いてきます
- 手持ちのケーブルが何Wまで通せるか見る。バッテリーが140Wでもケーブルが60Wならそこで頭打ちです
向いていない人
- コンセントのある場所でしか作業しない人。USB-C充電器のほうが軽くて安く済みます
- スマホしか充電しない人。10000mAh・20W級で足ります
- 毎日持ち歩く荷物を減らしたい人。ノートPC対応の製品は、それなりの重さになります
まとめ
選ぶ順番は、PCが要求するW数 → 飛行機に乗せるか → ケーブル一体かどうか、でした。mAhの大きさから入ると、充電できないものや持ち込めないものを選ぶことになります。最初に見るのはWのほう、次にWhです。
