先に結論
- 順番は 音 → 光 → 画。この順に、相手の負担が大きい
- 光はお金がかからない。ライトを買う前に、座る向きを変えるだけで変わります
- カメラは最後。ノートPC内蔵でも、光が足りていれば見られる絵になります
なぜ音が先か
画質が粗い相手の話は、聞けます。音が途切れる相手の話は、聞き直すことになります。聞き直しは相手の作業を止めるので、会議全体の時間を削ります。ここが、音を最優先にする理由です。
| 問題 | 相手が受ける影響 | 直す費用の目安 |
|---|---|---|
| 声が遠い・こもる | 聞き直しが発生し、会議が延びる | マイクの位置を変えるだけなら0円 |
| キーボードやクリックの音が入る | 話が途切れて聞こえる | 0円〜(静音の機器に替えるなら費用あり) |
| 顔が暗い | 表情が読めず、反応が分かりにくい | 0円(座る向きを変える)〜 |
| 画質が粗い | 気にならないことが多い | カメラ代がかかる |
打鍵音とクリック音は、自分の耳では小さく聞こえます。机の上のマイクからは近いので、相手にははっきり届きます。ここはキーボードとマウスの記事で扱いました。
音でやること
1. マイクを口に近づける
距離が半分になると、拾う声は大きくなり、部屋の反響は相対的に小さくなります。ノートPC内蔵マイクは画面の縁にあるので、口から50cm以上離れがちです。有線のイヤホンマイクを使うだけでも、この距離が10cm台になります。
2. 反響を止める
声がこもって聞こえるのは、機材ではなく部屋のせいであることがあります。硬い面(窓・裸の壁・木の机)が多い部屋ほど反響します。カーテンを閉める、机に布を敷く、といったことで変わります。マイクを買い替える前に試せます。
3. スピーカーの音がマイクに戻らないようにする
スピーカーで聞いてマイクで話すと、相手の声が自分のマイクに入って戻ります。会議アプリ側で抑える仕組みはありますが、イヤホンを使えばそもそも起きません。一番安い解決です。
それでも足りないときにマイクを足します。選び方はUSBマイクの記事にまとめました。
光でやること
顔が暗い原因のほとんどは、窓を背にして座っていることです。カメラは明るいほうに露出を合わせるので、背後の窓が明るいと顔が黒くつぶれます。机の向きを90度変えて、窓を横か正面にするだけで直ります。費用はかかりません。
夜の会議が多い場合は、天井の照明だけだと顔に影が落ちます。顔の正面に光を足す必要が出てきますが、これはリングライトでなくても、机のライトの向きを変えるだけで足りることがあります。手元を照らす目的での選び方はモニターライトの記事にあります。
画でやること
ここまで直してからカメラを考えます。ノートPC内蔵カメラの弱点は解像度よりも角度です。画面の上端にあるので、見上げる構図になります。ノートPCスタンドで本体を持ち上げると、目線の高さに近づきます。
外付けを足す場合の選び方はWebカメラの記事にあります。会議で使うのか配信で使うのかで、見るところが変わります。
順番にやるとこうなる
| 段階 | やること | かかるもの |
|---|---|---|
| 1 | イヤホンで聞く(ハウリングを止める) | 手持ちのもので可 |
| 2 | マイクを口に近づける | 0円〜 |
| 3 | カーテンを閉める・机に布を敷く | 0円 |
| 4 | 窓を背にしない位置へ机を回す | 0円 |
| 5 | 夜用に顔へ光を足す | ライト代 |
| 6 | PCを持ち上げて目線を上げる | スタンド代 |
| 7 | マイクを足す | マイク代 |
| 8 | カメラを足す | カメラ代 |
1〜4はお金がかからず、効果が大きい順に並んでいます。ここを飛ばして8から始めると、費用をかけたのに「聞き取りにくい」が残ります。
向いていない人
- 会議が月に数回の人。内蔵マイクとカメラで足ります
- 配信や録画が目的の人。この記事は会話が成立することだけを見ています
- 会社から機材を指定されている人。まず指定を確認してください
まとめ
オンライン会議の環境は、買い足す前に動かせるものが4つあります。イヤホン、マイクの距離、部屋の反響、座る向き。ここを片づけてから機材を選ぶと、何が足りないのかがはっきりします。逆に、機材から入ると「良いものを買ったのに変わらない」になりがちでした。
